表面弾性波フィルター(ひょうめんだんせいはフィルター、英: surface acoustic wave filter、SAWフィルター)とは、圧電体の薄膜、もしくは基板上に形成された規則性のあるくし型電極(IDT)により、特定の周波数帯域の電気信号を取り出す素子のことである。くし型電極(IDT)の構造周期と圧電体や電極の物性により、中心周波数や帯域を決めることができる。


特性

一般に数十メガヘルツ以上の高周波を対象にしたフィルターであり、現在(2005年)のところ、数ギガヘルツまでの周波数帯を取り出すことができる。

一般に、基板側が圧電体である。

SAWフィルタに使われる圧電体としては、水晶のほか、タンタル酸リチウム(LiTaO3 )やニオブ酸リチウム(LiNbO3)などのリチウム化合物がよく用いられているという。

製造の際には、微細電極などの微細部があるため、半導体製造のようにフォトリソグラフィーが用いられ、クリーンルームで製造されるという。

脚注

外部リンク

  • アーカイブ - SAWフィルタの説明(富士通研究所)

参考文献


超音波の応用(表面弾性波のコントロールによる表面処理) YouTube

電子部品もデファクト争い、スマホ向け高周波デバイスで村田製作所がリード?|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

教授:垣尾 省司 山梨大学 工学部 電気電子工学科

SF915F SAW Components SAW(表面弾性波)フィルタ RS

表面弾性波を利用した、表面改質技術(超音波システム研究所) YouTube