遠軽中継局(えんがるちゅうけいきょく)は、北海道紋別郡遠軽町弥生にあるテレビ・ラジオの中継局である。
概要
- 遠軽町は地理的な問題上、網走送信所・紋別中継局の電波が届かなかったり受信がしにくかったりする。これを改善すべくため設置された。
- また、コールサインはないものの、STVテレビが放送局としては「遠軽放送局」(中継局は通称)というが、施設はNHK・在札民放とも「遠軽テレビ中継放送所」である。
地上デジタルテレビジョン放送送信設備
- 2013年秋に開局する予定のTVhを除いて、NHK北見放送局・在札民放ともに2009年1月16日に開局した。施設はNHK・在札民放ともに既存施設を改修しての継続使用となっており、NHK北見放送局が単独使用、在札民放はHTBとUHBが共同使用していたアナログ中継局に相乗りしての使用である。そのため、HTBとUHBは2011年7月24日まで、同じ施設でアナログ放送とのサイマル放送を行っていた。HBCとSTVは後述の通りアナログ放送では単独使用だったため、この施設ではデジタル放送のみのサービスとなっている。
- TVhは2013年11月27日に開局したが、どちらの施設を使用するかは未定。ただし、使用チャンネルは25chを使用する。なお、遠軽町に隣接する紋別郡湧別町の一部地域では、当中継局の受信元である網走送信所の電波でもカバーされているため、TVhが視聴できる可能性がある。
地上アナログテレビジョン放送送信設備
- 道内のNHK総合(アナログ放送)は、遠軽中継局だけが唯一の2ch。その他の道内で2chを送信しているのは、NHK教育とHBC。
- TVhにはチャンネルの割り当て(アナログ42ch・デジタル25ch)がなされており、アナログは未開局のままアナログ放送終了となったものの、デジタルは2013年秋に総務省が所管する「地デジ移行に伴う中継局整備支援策」(建設費用の半額を補助するというもの)の活用や地元自治体の支援次第によって開局する予定となった。なお、生田原難視聴共同受信設備・白滝難視聴共同受信設備・丸瀬布中継局・社名淵難視聴共同受信設備・西町山の手共同受信設備も開局する予定。また、TVhアナログ放送に割り当てられていた42chは、同じ遠軽町にある丸瀬布中継局のNHK北見デジタル教育用に割り当てられた。
- 施設はNHK北見放送局・HBC・STVが単独使用で、HTBとUHBは共同使用。デジタル放送はNHK北見放送局が追加設置して継続使用、在札民放がHTBとUHBが共同施設していた施設に相乗り使用しているため、HBCとSTVがそれぞれ単独で設置したアナログ中継局は2011年7月24日の地デジ完全移行により運用終了となった。
FMラジオ放送
- AIR-G'、NORTH WAVEは中継局を設置していないが、湧別町の一部でAIR-G'のみ網走送信所を受信できる場合もある。
AMラジオ放送
- 送信所は、NHKが遠軽町福路に、HBCとSTVが遠軽町見晴に設置されている。
備考
放送エリア
- 遠軽町遠軽・生田原地区(安国)と湧別町(上湧別地区)の一部。なお、同じ遠軽町内でも、丸瀬布地区は丸瀬布中継局のエリア。遠軽町白滝地区はケーブルテレビ(白滝ふるさとテレビ)で再送信を実施しているが、どの中継局(紋別・遠軽・丸瀬布など)を受信しているかは不明。また、生田原地区は2010年から生田原中継放送所でカバーしている。
- 佐呂間町若佐地区でも受信可能な場合がある。
- FMラジオは前述の地域に加えて、遠軽町生田原の市街地、湧別町でも受信可能である。
施設について
- NHKはテレビ(デジタル・アナログ)とFMの全てを包含する。HBC(アナログ)、STV(アナログ)は単独。HTB・UHB(アナログ)、民放各局(デジタル)は共同使用である。また、HBCラジオ・STVラジオのAMラジオ中継局も両局で共同使用となっている。受信元はテレビ・FMラジオとも網走送信所である。
その他
- アナログテレビジョン放送については、民放は全社で音声多重放送非実施。このため、音声はモノラルである。なお、字幕放送、アナログデータ放送は利用できる(回線使用料を現状維持できるため)。
- デジタルテレビジョン放送では、付随するサービスが全て利用できる。
脚注
注釈
出典


![個別「[遠軽] 遠軽駅」の写真、画像 ドライブ uruya's fotolife](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/uruya/20111217/20111217120004.jpg)

