近江鉄道300形電車(おうみてつどう300けいでんしゃ)は、西武鉄道より3000系を譲受・改造して導入した近江鉄道の通勤形電車である。形でけいと読む。

以下、本項では300形電車を「本系列」と記述し、各編成の近江八幡・貴生川方先頭車であるモハ300形の車両番号を編成呼称とする(301-1301の編成であれば「301編成」)。

概要

2014年(平成26年)に西武鉄道より譲り受けた3000系電車を自社電車区にて改造、モハ300形 モハ1300形として2020年(令和2年)より導入した。近江鉄道では7年ぶりの新形式車両で、初の界磁チョッパ制御方式の車両となる。

導入に際して、ワンマン運転対応改造、行先表示器の白色LED化、車内案内表示装置の設置などが施工された。このうち白色LEDの行先表示器と車内案内表示装置は、近江鉄道では初採用となる。

改造にあたっては、中間電動車に制御車の先頭部構体を移設して先頭車化改造を施工している。

車体塗装は100形同様、琵琶湖をイメージした水色(オリエントブルー)のカラーリングが採用された。ただし100形で巻かれていた白ラインは省略されている。

編成

運用

301編成は2020年(令和2年)5月中旬の営業運転開始を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言の発令で延期となっていた。同年7月23日に試乗会を行い、8月1日より営業運転を開始した。 302編成は2021年(令和3年)7月24日に近江鉄道パートナーズクラブ限定の試乗会を行った後、同月28日に営業運転を開始した。

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 佐藤利生「西武鉄道における鋼製電車の先頭車化改造について」『鉄道ピクトリアル』通巻第999号、鉄道図書刊行会、2022年6月、56-61頁。 

外部リンク

  • 【近江鉄道公式】7年ぶりの新型!300形解体新書 - YouTube

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